トヨタの未来都市と周囲の田園風景 古きものと革新との融合

 静岡新聞に最近掲載されていた、トヨタのウーブンシティー予定地に行ってきた。JR御殿場線の、岩波駅から歩いて行ける場所。この地を何度か訪れたいと、散歩動画を撮りながら挑戦してきたが、結局は電車で向かうこととなった。

結果として、工事予定地の空き地のみを見学するにとどまったわけであるが、周辺の散歩を続けるうちに、 未来都市の風景を予想する事が出来たような気がする。

トヨタのウーブンシティーは、2025年に居住が始まるという夢の未来都市を標榜しているようだ。景観図は、富士山をバックにした未来都市の夜景を写し出している。ここで夜景を持ちいた理由は、周りに広がる田園風景と、あまりにもマッチしていないことにあると推定する。

裾野市の田園風景は、典型的な田舎の風景に加え、富士山に対する恐れや畏れを感じさせる。広い開けた平地にぽつりと、こじんまりとした墓地があり、また、古い石碑が、田んぼの跡地と思われる芝生の場所に建っている。どこからでも富士山が見渡せて、富士山を信仰する姿勢よりも、被災地としての備忘録のような雰囲気を感じた。

ウーブンシティーは自動運転車や仮想通貨システ無などの最先端のシステムを搭載した、未来の都市として実験が行われるのであろう。この都市の住人は、未来都市の実験を通して、便利な未来生活を楽しむのであろうか、あるいは、ストレスにさらされるのであろうか?

ウーブンシティー内で生きることに疲れた被験者は、外の田園の中に身を隠すことができるのか?もしかしたら、住人の皆が携帯を義務づけられているスマートウォッチなどで、隠れ場所が特定されてしまうのか?あるいは、上手にウーブンシティーと裾野市の田園風景が調和した形で、住人は健やかな生活を送るのか?様々な想像が、散歩中の頭を満たし、少し疲れた。




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