キヤノン EOS M3 Web カメラ化の顛末

キヤノンのEOS M3、ウェブカメラとしてのセッティングが終わり、しっかり稼働している。結果として、約4.5万円の散財となった。
中古EOS M3                         2万3千円
中古EFS レンズ  24mm          5千円
マウントアダプター              4千円
ACアダプター                  3千円

古いカメラをウェブカメラにするためのハードルは多く、皆さんには推奨しない。どうしても行いたいかたは、以下のハードルを超えていく必要がある。
1.クリーン表示
カメラで撮影する際、撮影条件や電池の残量を画面に表示するが、完全に表示を無くすことができない。
2.画面オフ無しの設定
キヤノンのM3には、ファインダーの画面オフ無し設定ができなかった。3分で画面が切れて、同時にHDMI出力が切れる。
3.電池が2時間半程度まではもつ。

ソフトウェアは、キヤノンのハッキングツールを使用して、モニターが消えない設定にする。2015年くらいに発売されたカメラには、動画を本格的に撮ることや、ウェブカメラとしてミラーレス一眼カメラを使うという想定がされておらず、これらを補完するハッキングツールが必要。

この際、EOS M3のファームウエアは、version2.0である必要が有る。製品を購入後、習慣的にファームウェアのアップデートを行っていると、2.1が導入されており、ハッキングツールで設定できない。この場合は、ファームウェアを1.0に戻してから、2.0にアップデートしてから、ハッキングツールを導入する。古いファームウェアは、キヤノン日本の公式ページには無いので、グーグル検索して探す。
ハッキングツールの設定は、最初はドイツ語なので、英語に変える。日本語対応はしていない。英語に変えたら、3つのパラメータを
変える。
最後の関門は、フォーカス表示。オートフォーカスにしていると、フォーカス枠が出力されてしまう。マニュアルフォーカスにして枠を消した。いわゆるクリーン表示は、こうして達成された。

出力はHDMIで、キャプチャ機器が必要。近頃のカメラはUSB接続で画像も出力出来るものが増えたが、そこまで便利にならない。

電池に対しては、ザードパーティの物を購入して好調。ポイントは、ACアダプター式であること。ボーダブルバッテリーのDCタイプは、撮影時間は伸びるが有限に付き、ACタイプとし、コンセントから電源を供給した。

次のステップは、環境に合わせた撮影条件を確立して、ファンクションダイヤルに割り当てること。ホワイトバランス、露出の自動調整はせずに、色調も少し調整して肌に赤みを出した。

室内には、間接照明、直接照明で顔を照らし、明るさはISO 感度で条件を決めたあと、露出補正ダイアルで微調整する。この際、EOS M3についている、アナログの露出補正ダイアルはとても使いやすい。

かくして、総額4.5万円のシステムは完成した。まともに揃えると2〜3倍はかかるであろうが、専用のwebカメラの2〜6倍はかかるシステムにつき、多くの方には推奨できない。

しかし私は満足している。


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