PTAと狂気のモノ選び
私がPTAのとある役員になったのは、ちょうど4年ほど前のことであった。
2年間で、推定の労働時間200時間という、かなり濃密な「ボランティア」は、よりよい経験を得るとともに、大変な時期であった。
PTAのある役員になると、仕事上がりの19時ごろから、21時ごろまでミーティングを行う機会が、月に2度程度ある。大きなイベントである球技大会の2か月前には、連日のように準備作業があり、まさに、子どものための滅私奉公であった。
私も、のほほんと父親をやっていたので、教育や、我が子にかける、特に母親の情熱に驚くばかりであったが、この情熱に巻き込まれる状態で、約2年の役員生活を乗り切った。
PTAの資料は、マイクロソフトのワードや、エクセルが必要と判ったのは、役員になってから1か月もたたない日のことであった。資料は共同作業で作成し、その成果はDropboxに保存される。資料は代々引き継がれ、そのフォーマットは、当たり前のように、マイクロソフトのソフトウェアであった。当時の私は、Apple製品で統一する最適化環境を築いていた。Macに最適化されたMSのソフトウェアはあったのだが、微妙な互換性の問題があったので、私はLenovoのPCを購入した。
以降、球技大会の審判で使用する、白いポロシャツと、黒いジャージなど、PTA活動に必要と思われたものを、多く購入した。
ようやく、写真の説明に入る。
写真は、プロジェクターであり、私がPTAの狂気のさなかに購入を悩み、購入に踏み切り、最終的にはPTAで使わなかったモノであった。PTA役員の打ち合わせにおいてはPCは必須ではないが、決定事項を記したり、数々のレターを発行するためにPCを持ち歩くこともあった。写真のプロジェクターは、打ち合わせを行うための道具として考えていた。
しかし、結局は使わず、資料の共有は、ひたすら紙に印刷することにより行った。
あの狂気?は、なんだったのであろうか?
それから、PTA活動の根本的な見直しが行われたり、コロナ禍で球技大会が行われなかったり、大幅なPTA活動の制限があったようである。
あれから4年ほど経過したが、時々顔見知りの方から目礼を受けたり、当時小学生の子どもが中学生になったのを見たりして、PTA活動のことを思い出す。そしてこのプロジェクターを見るたびに、小学校の校舎の匂いを思い出す。
写真のプロジェクターは、それを欲しい方にお譲りした。
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