やはり紙に戻ったこととデジタルの憂鬱
昨年からやはり、紙に戻る生活となった。読書や記録は、デジタルから紙に戻った。本はkindleからダウンロードしたものや、断裁してPDF化した本をよく読んでいたが、紙の本を購入することを復活した。相変わらず本の収納スペースを確保するのに苦労するが、コロナ禍で失ったものを取り戻した感覚を得た。
デジタルの良くなかったところは、記憶をクラウドに依存することであり、もちろんクラウドの有効性はよく理解しているのであるが、私の脳に刻まれた記憶と上手に同期が取れないことが多かったため、記憶の取りこぼしが多々あった。記憶を紙に、つまりノートに戻すことによって、齟齬を生じていたかなりの部分が、恢復される事となった。
本についても同様であり、書店で本を購入する、昔行っていたことを復活させた結果、再度、知的好奇心を盛り返すことができた。デジタルの本は、それなりの魅力があるのだが、紙の本をめくりながら、時々思いついたことを余白に書いたり、重要だと思ったところにアンダーラインを引いたりする作業を行うことで、読書体験が充実することを、改めて認識した。
記憶というものは、記憶したものを忘れるのではなく、思い出せないだけであると思う。思い出す為のキーをしっかりと持ち続けることについては、数々の記憶術に関する本に詳しいが、画像記憶を中心とした、身体感覚にキーを刻むことが、記憶を呼び起こす契機となる。
なので、本は、メルカリで売ってしまった三崎さんの本のように、すぐに売ることを想定していない限りは、どんどん線をひいたり、コメントを余白に書き込んだ方が良いと思う。もちろん、ノートに抜き書きするのも良いと思う。
あなたがもし、とても狭い家に住んでいるのであれば、愛読書を数冊持ち、それを何度も読み返すことで、豊かな人生が送れると思う。できれば愛読書はリアルな紙の本が良い。あなたがページを繰る際の指先の感触や音、紙の匂いでさえも、あなたの読書体験を支える情報であるのだから。そしてあなたがページを繰るたびに感じた情動、その時に刻まれていた過去の記憶、内省などは、あなたがページを見るたびに思い起こされる。
こんな読書体験は、紙の本でなければ体験できない。
あなたがもし、どんな本を読んだら良いかわからないのであれば、私がほんのソムリエ、あるいはカウンセラーとなって、あなたが読む本をご紹介したいと思います。2022年は、ブログ、ツイッター、YouTubeにて、紙の読書体験の素晴らしさを伝えたいと思う。また、私が読んで良かった本をメルカリに出品して、読書体験を共有したい。
メルカリに出品する本に、私のアンダーラインが引かれていても、怒らないでください(出品時にコメントに必ず書きます)。
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